病院で働く院内SEの収入

院内SEは、その名の通り病院内にてSEとして働く。病院業務に関わるシステムの設計や運用・管理などをするのが主な仕事だ。院内SEの収入については、勤務する病院の経営規模によって異なる。大きな病院であるほど高収入を期待出来るだろう。また、大規模な病院であると、住宅手当や家族手当などの手当てが充実していることが多く、結果的に収入が大きくなる傾向が強い。

小規模な病院の場合、院内SEは病院内でも事務職として扱われる。多くの病院はシステム開発を外部のITベンダーに委託しているケースが多く、それを運用管理するための院内SEは数人程度なので、院内SEのために新たな専門部署を設けることはないのだ。事務職として働く場合は、残念ながら給与は特別高くない。キャリアアップすると給与が上がるが、それでも大幅な年収アップは難しい。しかし、大規模な病院は、システム管理部署を別途設けて事務職とは異なる扱いをしてくれる場合もある。そのような場合は、専門職扱いとなるため、一般事務職よりも高めの給与水準となる。

さて、厚生労働省の平成30年の賃金構造基本統計調査によると、SEの平均年収は551.2万円だ。大きな病院に勤務する院内SEであれば、これとほぼ同等の賃金水準が期待出来る。しかし、小規模な病院の院内SEの場合は、SEの平均年収よりも下回る年収となり、その平均年収は約296万円。院内SEは大幅な年収アップは見込めないため、もとから年収の高い大規模な病院で働くことをおすすめする。